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心配性なままで、まいにちを愛おしむ方法
私は、見かけに寄らず、人一倍あれこれと先回りして心配してしまう性格です。
一つの心配が終わると、また次の心配がやってくる。
いつも頭のどこかが忙しく、心が休まらない毎日を送っています。
先日、テレビを見ているときに
「全般性不安障害」
という言葉を知りました。
その内容を聞きながら
「あ、これ、私のことだ」
とハッとしました。
いつも落ち着かない自分の日々に、すっぽり当てはまる気がしたのです。
そんなふうに心が過敏になっていた時、お仕事でとても悲しく、辛い出来事がありました。
お客様からのお問い合わせのお電話でした。
「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)という皮膚の病気だけど、爪のケアはできる?」というご相談です。
私はお医者様ではありません。
医療行為はできません。
だからこそ、お客様の安全を第一に考え、詳しくお話を伺いました。
ですが、病院でその病気だとはっきり診断されたわけではなく、水虫かどうかも曖昧で、お話の核心を濁されてしまったので、現在、実際に病院で診断を受け、お医者様の治療を受けながら、安心してケアに通ってくださっているお客様の事をお伝えしました。
皮膚疾患は医療の領域です。
まずは病院で診ていただかなければいけません。
私はお医者様ではないので、病気や怪我をお電話だけで判断することはできません。
だからこそ
「私では判断ができないので、まずは皮膚科でしっかり診ていただきたいです」
と、プロとして誠実にお伝えしました。
その後、お客様は病院へ行かれたそうであ「水虫ではないワセリンを塗っておけばいいと言われた」
と再度お電話をくださいました。
ですが、掌蹠膿疱症と思われる症状の現在も皮膚症状がある以上、継続してお医者様に診ていただきたい旨をお伝えしたところ
「通院しないと見てくれないなら、最初に早く言って」
と、ものすごい勢いで叱責されてしまったのです。
私としては、最初のお電話の時点で
「医療行為に提唱する事はできないのでまず病院で診断を受けてください」
とお伝えした時に説明してたつもりでした。
ですが、言った・言わないの行き違いで揉めることは良くありません。
お客様に強く言い返せる立場でもなく、私はただ受け止めました。
伝わっていなかったこと、ご理解いただけなかったことは、私の説明不足でもあったのだと思います。
私は頭が真っ白になりながら「すみませんでした」 「本当に申し訳ありませんでした」 と、何度も何度も謝りました。
受話器を持つ手は震え、涙をこらえ心はズタズタで、本当に辛い時間でした。
相談なのか、クレームなのか。
重たい感情を一方的にぶつけられても、私はそれを受け止めきれません。
実は、このような事があると、もうこの仕事を辞めたいと思うことがあります。
25年間、この仕事に誇りを持って続けてきました。 でも電話は、相手の顔が見えない分、とても理不尽な言葉をぶつけられることがあります。
お客様の安全を想うからこそ伝えている大切な気持ちが、どうしても相手に伝わらない。
誤解を受け、怒られ、罵倒され、一方的に電話を切られる。
そのたびに、心がすり減ってしまいます。
それでも私は、どんなに理不尽に責められても、プロとしての誠実さと一線を守り抜き、今回も、最後まで謝り続けました。
あの地獄のような電話を耐え抜いた自分に、 「よく頑張った」
「最後までやり遂げた」
と、ちゃんと言ってあげたいです。
それは、自分の仕事を、不器用なほど真っ直ぐに誠実に愛してきたフットケアのプロとしての証拠なのだと思います。
そして、そんな傷ついた私の心を、いつも常連様たちが支えてくださっています。
どんなことがあっても、変わらず私を慕い、信じて通ってくださる方がいる。
だからこそ、私は25年もの間、この仕事を続けてこられいると思います。
辞めたくなる時、辛い時は、いつも常連様の笑顔を思い浮かべます。
「また明日も頑張ろう」
そう思って、ぐっと踏ん張ることができるのです。
未来への不安や、過去の悲しい電話の記憶に心が引っ張られそうになったら、そっと“今”に戻ってきます。
大好きなコーヒーを飲む。
お気に入り家庭菜園で土に触れる。
深く息を吸う深呼吸。
傷ついた心のままでいい。
私を信じてくれる大切な人たちを想いながら、今日も目の前にある事
「私を待って下さっている方がいる」
を、一つずつ大切に集めていきたいと思います。




